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『五等分の花嫁』10巻の感想

こんにちは。

僕が結構前から読んできた漫画『五等分の花嫁』10巻の感想と今後の展開予想を書いていきたいと思う。10巻が特別好きというわけでもないが、キリが良い数字なので書いてみようかなと。

ネタバレ有りなので、まだ読んでいない人はブラウザバックした方がいいと思う。以下感想:

 

 

 

 

 

 

では。今回の表紙は四葉。この顔を見てくれ。完全に悪人の顔。頭に草を生やしてるところも、ギリシャ神話に出て来そうな悪者の神だよね。嫌な予感はしていた。

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もう既に読んでいる人向けなので、話の解説ではなく、あくまでも感想を。五人一人一人に焦点を当てて感想を言う方式をとりたい。

まずは、

一花:前巻(9巻)ではついに三玖に変装すると言う禁じ手を使って風太郎を惑わそうとした一花。今作では本格的に悪者化するも失敗。三玖との間にも軋轢を生む結果となる。最終的には五人の絆というお涙ごっつあん展開で三玖のサポートに回るも、結構世間的にはヘイトを貯めたのではないであろうか。前前巻辺りは二乃がこのポジションにいるかもしれないと思っていたが、やらかしてしまったのはこの一花。まだ話は続きそうなので脱落と決定するのは早いかもしれないが、当分メインでは動けないところまで来てしまった気がする。一花ファンは涙を拭いてそう。

そんな一花だが、意外と僕は嫌いじゃなかったり。長期的にはどう考えても悪手となるような手を使ったところは単純な計算ミスとしか思わないが、自分がついた嘘で雁字搦めになり、完全に失敗した彼女が最後に

「全部嘘だよ」

と開き直り、風太郎にも自分にも嘘をつき、自分を無理やり納得させようとする展開は人間味が出ていて嫌いではなかった。お涙展開の後に三玖のサポートに回るだけではとてもサムイしね。むしろこのシーンで自分の中での一花の好感度が前巻よりは上がったかも。中身は丸っ切り違うけど、俺妹の主人公とあやせちゃんの最後を思い出すような構図だったね。

 

二乃:自分の中でも、世間的にも好感度が爆上がりなのは二乃だよね。序盤、特にアニメでやっているところまでは恐らく一番ヘイトをためるような人物だったはず。純粋な見た目だけでいえば二乃と三玖が他とは雲泥の差で好きなのに、何となく僕も推せてなかったのが前前巻辺りまでのこと。そこからは破竹の勢いで進んでいってる。いつか三玖と推しチェンする日も来るかもしれないと感じたのが今巻。ウダウダとしていてしんどい一花vs三玖の対決を一先ず収めたのはこの女の子。

二乃の良いところは、己の葛藤に対しての決断が明快であることだと思う。三玖と一花にありがちな、「風太郎のことは好きだけど、他の四人のことも〜ウジウジ。うーん...。」という読者がヤキモキするような思考がほとんどない。アピールするときはアピール、問題が起これば恋愛感情は抜きにして火消し、と行動がはっきりしている。今回は無駄にアピールせず、問題の火消しにあたった二乃が僕の中では一人勝ち。これからも頑張ってください。

 

三玖:推しキャラ。好きすぎて彼女が使っているであろうヘッドフォンを買った。

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Feeling close to Miku-chan

だけど今巻で好感度が上がることはなかったかな。和装姿はめちゃくちゃ可愛かったけど。前巻が今までにないほどの三玖回だったということもあって動向を注視していたが、思ったよりも普通だった。同じようなイベントを何回も繰り返しているようにしか思えない。

このような冗長な展開は、三玖がこの物語の構造のツケを払わされているからだと思う。思えば三玖の展開はめちゃくちゃ早くて、一時期は三玖が読者人気で覇権を築いていた。しかしヒロインは五人いて、それぞれの魅力を描かなければいけないこの漫画の性質上、展開が早いヒロインには待ったをかけなければいけない。それと同時に、超人気ヒロインが出てこなければオタクは暴動を起こすという作者のジレンマ。これが原因で三玖に関しては「繰り返される似たようなイベント」という煮え切らない展開になってしまっているのだと思う。

 

四葉風太郎が昔会った女の子は彼女だった。まだ三玖が猛威を振るっていた頃に四葉説が多く出ていたのであまり驚かないが、五月を操っていたというのは想定外だった。うーん、零奈は五月か〜と思った矢先だったね。僕があまり四葉が好きじゃなかった理由が今巻で分かった気がする。みんなに可愛がられるようなアホの子を演じつつ、裏で何考えているのか分からないような女子がリアルでも二次元でも好きではない。捻くれたオタクが警戒度をもっとも強めるようなキャラである。結果的に四葉はそのような子だったという話。ただ、これから一悶着あるとすればこの四葉が中心を担っていくと思う。ついに物語が三玖と二乃と一花の間だけで完結しなくなるのは作品のポテンシャル的には嬉しい。そこに関しては期待している。

 

五月:今巻は特に大きな出番がなかった五月さん。零奈として高校生の風太郎に度々ちょっかいを出してきたのは五月だと前巻で判明したが、全く風太郎に好意を抱いていなさそうな五月が何故?という疑問は晴れた。

五月に関する展開はこれからどうしていくのだろうね。第一巻表紙のメインを張った人物であり、風太郎が一番初めに会ったヒロイン。ポテンシャルはあると思うんだけど、今から結婚するであろうヒロインに仕立て上げるのは中々に強引な展開になりそう。個人的には五月は第二の主人公的なポジションでいてくれたらいいなと思う。五人姉妹の母親に関する展開などは五月がメインを張る伏線も色んなところにあったはずだ。そういった意味で、「成長」を表すようなキャラになるのが自然な√のように思えるけど、どうだろうかな。多分最終的には恋愛バトルに首を突っ込んでいくことになるんだろうけどね。そういう漫画だし。

 

今後の展開予想:一花は一時脱落、二乃と三玖はアピールを続け、四葉と五月が零奈関連で暗躍する展開になると思う。次の巻ぐらいは最初の3人の出番を少し減らすことになるんじゃないのかな。僕的には面白くないけど、流石に二乃と三玖のハードプレス一辺倒の展開では何も進まないでしょう。

それと、前巻に「鐘の前でキス」というとても重要な展開があったのも忘れてはいけない。結局誰なのかは分からなかったが、恐らくその子が未来の花嫁だと思われる。これは作者の描き方次第でどうにでもなるが、今のところ一花✖︎二乃△三玖△四葉◎五月◯と予想される。今巻で心情描写が多い一花、二乃、三玖のどこにもキスのことがないのは不自然だ。特に一花が風太郎にキスする時に流れた走馬灯のようなところにキスしたシーンを示すものはなかった。よって、一花ではない。二乃と三玖は一花ほどではないにしろ、今の段階では可能性は薄いだろう。五月はキスのことはまだ読者に分かるようには思い返していないが、風太郎関連で顔を赤らめたりする描写があるなど、最初の三者よりは可能性はある。ただ、風太郎に明確な好意を持っているかは微妙なところが足枷になっている。一番可能性があるのは四葉だ。それは単に、心情描写が一番少なく、彼女ではないと否定できる根拠がないに等しいからだ。風太郎に好意を抱いてるのは中野邸での膝枕シーンにより明白であり、作者としてもこのキャラをこれから動かしやすいということもありそうだ。

 

以上が僕の10巻の感想と今後の緩い展開予想。何かあれば是非コメントやDMにお願いします。好きな作品で語り合いたいです。

 

頼むから四葉はやめてくれ。頼む。

 

では、次の記事でお会いしましょう。